三福文庫トーク「ぼくが横浜に古道具屋兼ギャラリーを開いたわけ」
2014年01月28日UP1/25、横浜の古道具屋さん[Tür aus Holz]の店主・フードコーディネーターの内藤正雄さんをゲストにお迎えし、内藤さんがお店から連れ来てくれた古道具が一杯の旧三福でトークを開催しました。
多くの人が集まる場所をプロデュースしてきた内藤さんのキャリアのスタートは、中学卒業後すぐから住み込みで働いた、長野の旅館。和食の板前修業だったそうです。
技術や知識を習得すると実践の機会は次々にやってくる。それをキャッチする感度、「試練」と感じる人もいるかも知れないくらいのできごとを「チャンス」と言いながら乗りこなすタフさ、そして楽しみながらもそれに流されることはない、冷静さ。
内藤さんのソフトな明るさのベースには、きちんとした技術の基盤と現場経験の蓄積がやはり、あったのでした。
食の現場(レストランやカフェ)では、キッチンとフロア(客席担当)は仲が悪かったりうまくいってないことも、多い。 でもキッチンにいる人がフロアスタッフの体験をしてみると、フロアがなにを求めているかが、わかる。逆も同じ。
相手の立場になってみると「相手をうれしくすることが自分のうれしさにつながっている」ことが実感としてわかるんです。 それにスタッフが気づいた店は強いです。
古道具屋さんも、レストランも「いっしょに何かをする人やことが出会う場」ということでは同じなんです。どう使われたら喜ぶのか、組み合わせや使い方を考えるのが内藤さんの仕事。
だから古道具屋さんではしばしばイベントが行われます。
「ただ売るのではなく、人とのものの交差点のような場でありたい」と。
最後はベルリンとSkypeでつなぎ、ベルリンと横浜で一緒に作っている、フリーペーパー「MADO」のお話も伺いました。
今起きていることやすてきな人にしっかりインタビューして、その姿を読み手と共有する…
フリーペーパーって、紙の形の「場」なのか、と、トークをしていて改めて気づきました。
当日、準備の時に「旧三福には自転車好きが多いんですよねー」とわたしがぽろっと話したら、内藤さんはすぐに「自転車押し」のディスプレイを作って下さってました。
かわいいでしょ!感激しました。
近くには自転車の古本が。 自転車好きのハミダシのメンバーは見るなり「お!」と反応して、 トークの後おしゃべりに花が咲いてました。
内藤さん、春佳さん、ベルリンの中澤佳奈さん、
そして、お集まりくださったみなさま、
ありがとうございました!
当日の三福文庫ブックカフェのカフェメニュー。
あまおうのフレイズイエ(アーモンドの生地のスポンジのさっぱりしたお菓子)と
あんずのパウンドケーキ。by パティシエ アンディ。
ランチは大根のポタージュとサンドウィッチ。
サンドウィッチに添えた青いソースは、大根葉とほうれん草のディップ。
作り方を内藤さんに教えていただいてトライした、三福文庫ブックカフェ初コラボメニュー!(簡単でめちゃくちゃおいしいんですよ!)
★内藤さん発行のフリーペーパー「MADO」 読み応えあります!
旧三福にもたくさんいただきました。
読んでみたい方は岡持フリペコーナーからぜひお持ちください。
(三福文庫:牛山惠子)